「神やん」というシリーズ本の紹介をしています。
ダメな神様と、心理カウンセラー月子、そして相談者が織りなす、メールカウンセリング物語です。
今日は第5巻のこと。
対面セッションを控え、オンラインと電話での心理カウンセリングを続けていた時期のことです。心の疲れと傷みが深すぎて、言葉が出てこない、という相談者さんが何人もいらっしゃいました。
そんな人に私は、メール・カウンセリングを提案しました。ひとりになって、ゆっくりメールを書いてみてください。じっくり拝見して、ゆっくりお返事しますから、と。
メール・カウンセリングを、もっと知っていただきたい。そのために書き始めた「神やん」です。物語の登場人物として、創作した、つもりだったのです。
しかし、第3巻の執筆中から、おかしなことが起きます。夢の中に、神やんらしき存在が現れ、あーだこーだと、話しかけてくるのです。
いや、夢だしね。妄想、空想、勘違い、かもしれない。
気にしないように、すればするほど、夢の中の神やんが色濃くなってゆく。もう、これは受け入れるしかない。
そう観念してから、神やんと私の交流が始まりました。
日の出の30分ほど前に、神やんが現れ、ワーッと話しかけてくる。
目覚めた私は、枕元に置いたA4用紙とサインペンに、その言葉を書き留めてから、起き上がる。というのが、ほぼ毎日の習慣となりました。
第5巻の頃には、神やんに書かされている、という状況でした。
その「まえがき」に、こんなことを書きました。
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2021年12月25日@横浜アリーナ、友人夫妻は矢沢永吉のコンサート追加公演を堪能した。まさかの当選だったという。
コロナ禍の開催で、感染症対策は厳重だった。
不織布マスク着用。手指の消毒。
入り待ち・出待ち禁止。
歓声、「永ちゃん」コール禁止。
タオル投げ禁止。
贈花、プレゼント禁止。
会話自粛。
72才のロックンローラーを、観客たちは熱意のこもった眼差しと拍手で応援した。永ちゃんのロックは不滅だ、と友人夫妻は語った。
訳あって、この話をする。
神やんが永ちゃんファンだと知ったのは、シリーズ前作「神やんvol.4」を出版した後のことだ。神やんとは、夢の中でコミュニケーションをとる。もとは何の話題だったか。
神の声を聴き、神の意を汲み、実行者たりうる人間。月子もそうだが、永ちゃんもその一人だと神やんはいう。
エルヴィス・プレスリー、B.B.キング、ボブ・ディラン、スティービー・ワンダー、ボブ・マーリー、ビリー・ジョエル、エリック・クラプトン、マイケル・ジャクソン、U2、エアロスミス、クイーン、マドンナ、ボンジョビ、ホイットニー・ヒューストン。
ロックンロールの殿堂入りミュージシャンは、ほぼ半神。ロックンロールに限らず、ゴスペルやラップの世界も神に近い人間が多いらしい。
ベートーヴェンやハイドン、モーツァルトの楽曲は、祝詞というより呪文なのだという。
ケルト音楽、フラメンコ、ケチャは呪文系。
フラ詠唱、ヨーデル、雅楽は祝詞系。
私には、呪文と祝詞の違いも、神やんが何を伝えたいのかもわからない。
ともかく。
日本の神社で仕事を続ける、神やんの話によれば。永ちゃんに寄り添う神の噂は聞くが、一度も会ったことがない。かなり上位の神であるらしく、神やんの上司ですら近寄れぬ存在だとか。
横浜アリーナ公演を満喫した友人夫妻は、当然ながら永ちゃんを崇めている。私は特に永ちゃんファンというわけでもなく、ただ元気なおっさん程度の認識だった。
認識を改めなくてはならないようだ。グレイトアーティストたちと、神々との深い関係。伝えられたメッセージ。とるべき行動。
神やんは私に、何をせよというのか。わからぬまま、「神やん」第5巻を記す。とにかく書けと、後押しされるので。
サボっていると、明け方の夢には月子も現れる。騒々しいことこの上ない。書けば安眠が得られるのだろうか。
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というわけで、書き始めたのが、ミサさんと、ゆなさんの話です。