出版はしてみたいけれど、自分に書けることがあるのだろうか?
…というお悩みにお答えします!
あなたにも必ずある3冊分のストーリー
私なんか、なんにも本に書けるようなこと、ないんですよぉ。
とおっしゃる方にインタビューして、本のネタがなかった、という経験はありません。
少なくとも、3つはあります。
あなたのまわりに、聞き上手なお友達はいませんか?
お茶でもランチでも、ディナーでもご馳走して、聞いてもらってください。
聞き上手さんは、質問上手なので、色々と質問してもらってください。
会話を録音しておきましょう。
きっと3冊分のネタが見つかります。
何から書くか
3つのテーマが見つかったとして、まず何から書きましょうか?
たとえば
A:幼い頃、両親との関係で辛い思いをした
B:最近、職場の対人関係でトラブルがあり退職した
C:現在は、エステサロン開業の準備中である
という3つのテーマが出てきたとしましょう。
選ぶポイント1:今のこと
まずは、「今」について書くのがおススメです。
「今」はライブ感があるし、感情も乗りやすいし、とにかく書きやすいからです。
とすると、C:現在は、エステサロン開業の準備中、でしょうか?
エステサロンの集客につなげたいし、出版したらサロンオーナーとしての格も上がるかも!
と妄想が膨らみます。
しかし…
エステサロンについて、あなたは何が書けそうですか?
開業前なので、起業ノウハウや集客テクニックは、書けないですよね。
もし書くとしたら、開業準備の苦悩日記とか、どうでしょう?
これからサロン起業を考えている人の役に立つかもしれません。
あるいは、あなたがお手本にしたいサロンに出向いて取材させてもらうとか。
いかがですか?
選ぶポイント2:リアリティのある体験
もうひとつは、心の奥に潜む過去のできごとについて、書いてしまうという方法があります。
A:幼い頃の辛い思い出について、書いてみますか?
過去のトラウマを掘り下げるのは、自浄作用がありますし、共感してくれる読者さんに出会える可能性もあって、とても良い選択です。
しかし、重いテーマです。
楽しくないです。
初めての出版は、いろんなストレスがかかります。
更に扱うテーマが重いと、精神を消耗してしまい、途中で折れるかもしれません。
原稿が完成しても、いざ出版するとなったら、こんな内容を世間に出していいのか?と迷うかもしれません。
では
B:最近の退職に関わる対人関係については、どうでしょう?
人間関係は、普遍的なテーマです。
扱い方によっては、面白い作品ができるかもしれません。
でも、やっぱり苦しい作業になりそうですよね。
苦しいことは後回し
特に初出版のテーマを選ぶとき、「今」という「自分の旬」を意識することが大切です。
そして、もうひとつ。
「今」の「自分」にとって「苦しくないこと」をテーマにしましょう。
たしかに、誰が読んでくれるのか?という問題は残りますが、ここは一旦、横に置いておきます。
自分にとっての関心のあることが、誰かの関心と、どのようにつながるのか?ということは、後で考えてみることにしましょう。
当たり前が面白い
A:幼い頃、両親との関係で辛い思いをした
B:最近、職場の対人関係でトラブルがあり退職した
C:現在は、エステサロン開業の準備中である
どれも、今ひとつ…でしたね。
やっぱり出版できないのか?
というと、そうでもありません。
たとえば
B:最近、職場の対人関係でトラブルがあり退職した
これです。
退職前のことって、「今」に近いですよね?
人間関係のトラブル以外に、職場で、どんなことがありましたか?
「とくに、これっていうことは、ありません。ずっと総務だったので、ただ地味にコツコツ働いていただけなんです。」
と、もし、あなたが言うなら。
これは、テーマになります。
「え?企業の総務って地味で、すごく退屈なんですよ!そんな話、誰も読まないですよね?」
そうでしょうか?
総務が、どれほど地味で、どれほど退屈か、知りたい人はいないでしょうか?
総務一筋で、退屈しきっている人が、読みたくなったりしないでしょうか?
総務の地味さ、退屈さについて、あなたなら書けるのではありませんか?
記憶も新鮮だし、そんなに苦しまずに、書けそうですよね?
これは例え話ですが、こんな感じでテーマを探していくと
「おっ!」「これはっ!」というようなテーマが、必ず見つかるのです。
こんなテーマで大丈夫ですか?
本当に、こんなテーマで大丈夫なんですか?
というご質問も、よくお受けします。
はい、大丈夫です。
あなたにとって当たり前のことを、詳しく語ってください。
見栄を張らない。
背伸びしない。
力まない。
世界中の誰か一人が、あなたの当たり前ストーリーを喜んでくれるかもしれません。
どうですか?
ワクワクしませんか?
あなたの当たり前には、誰かに驚きや喜び、励ましを与える力があるのです。
さぁ、とにかく、やってみましょう!
テーマが決まったら、次は企画書です。
企画書の作り方は、こちらからどうぞ。