今朝は夢の中で
時の鐘が鳴り響き
淡いグレーの鳥たちは
時を察したかのように
飛び去っていきました。
というわけで、やはり今朝も
タシュナー「数の魔力」の頁を
繰ることにいたしましょう。
時間について…
(以下、引用)
瞬間を意識的にとらえようとすれば、この瞬間はそれ自体で孤立しているものではなく、過去の瞬間の連続の中から出現し、同時にけっして最後のものではないことはすぐわかる。
(中略)
時間はすべてのリズムの基礎の中に、すべての周期的事象がよって立つ土台の中に姿を現す。すなわち、数を数えるという行為の中に。
だからこそ時間は、宇宙に刻み込まれた、深く、人間的な概念なのだ。
(引用、以上、改行は引用者による)
瞬間の連続の中から
瞬間は出現し
瞬間は孤立せず
未来へと続く。
私たちが数を数えるとき
宇宙に刻み込まれた
時間という概念を意識する。
…ということになるでしょうか。
私たちはイメージの中で
時間と空間を超えて
旅することができます。
しかし現実界では、あたかも
時間に囚われ、身を委ね
粉々に砕けた瞬間だけを
体験しているかのようです。
時間の経過に支配されがちな
日常の中で私たちは
数を数えるという行為の中に
時間という宇宙の概念を
意識することができそうです。
つまり…
時の鐘を、数えるという体験が
時間の秘密を覗くことになる。
鐘の音が、ひとつ鳴り響き
後に残響と静寂を残します。
そして次の音が鳴り響き
また静かになる。
その響きと空白。
次が鳴るか鳴らぬかは
(時計を確認しないと)
分からないのに
次が鳴ることを期待し
未来に望みをかけ
数と時間が終わらぬことを
静かに願うわけです。
今朝は少々、哲学な気分
…です。