「神やん」シリーズ
第5巻の話を続けます。
1人目の相談者サキさんは
44歳ウェブライターで
仕事のできる女性です。
プロのライターさんは
自分の悩み相談メールさえ
エンタメにしてしまう。
多くの仕事を受注していた
会社の社長さんから
突然、切られたんですね。
あ、刃物で切られた
という意味ではなく
発注がなくなった。
月子のカウンセリングは
1セッション5回
メールをやり取りします。
サキさんの初回メールは
読んで楽しく魅力的で
物語のように読めます。
サキさんの力強さを感じる
と同時に、その背景にある
本音を聴きたい
と思った月子は
次のような提案をします。
「ここでミサさんに、ひとつ宿題を差し上げます。
失意のどん底にあって、どんな気持ちか。どんな感覚があるのか。ひとり静かに確認してみてください。
ライターとしてではなく、純粋にひとりの人として何を感じますか?感じたことを、そのまま次のメールに書く。これが宿題です。
読み物としては面白くないかもしれません。でも今のミサさんに必要なプロセスだと思うのです。慣れないことで、少し勇気が必要でしょうか?やってみると面白いかもしれませんよ。」
月子が打ち返す球は
あと4球しかありません。
次のメールが来たら
神やんと打合せして
次の返信を書きます。
さて、どんなメールが
来るのでしょうか。