神社にお参りするとき気をつけて見てください

神社にお参りしますと
ギザギザの紙を見かけますね。

注連縄や玉串(榊)に
挟み込まれている
白い七夕飾りみたいな

…あれです。

紙垂(しで)といいます。

もともとは木の皮を
叩いて柔らかくして
割いたのだだそうですが

今は紙(半紙)ですね。

あのギザギザというか
ジグザグの紙垂は
雷様(稲光)の形です。

雷(かみなり)は
神鳴り(かみの声)で
神形り(かみの姿)でもあり。

稲妻も稲光も、大昔は
稲魂(いなたま)と呼んだそうで。

大和の民を養う稲の恵みを
天から輝き落ちる光の中に
見たのかもしれません。

雷がたくさん現れると
稲がたくさん実りますからね。

雷も稲妻も稲光も
神様の声と姿
…というわけです。

神様の声と姿を表す
あの紙垂(しで)には

聖なる場所を清め
邪悪なものを鎮め
聖邪を融合する力があるといいます。

(巷では、邪悪なるものを追い払う、と言われているようです。しかし個人的には、あの裏表裏表の連なりには聖も邪も飲み込む力があるように思います…)

ともかく雷の中にも
あのビラビラした紙の中にも
わたしたちの中にも

神様の姿や声を感じることが
できるようなので

安心して穏やかに
暮らしてまいりましょう。