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【生きることは死と向き合うこと】死が怖いあなたへのミニ・エッセイ集



あなたは死ぬのが怖いですか?

 

私の場合、まったく怖くないといったら嘘になるかもしれませんが、「死」や死後の世界について知れば知るほど、恐怖を感じなくなりました。

 

日常的に「死」を意識することで、生きることは豊かになっていきます。

 

『自分は明日も生きている』と信じているから、将来の不安を感じるわけですよね。

生きているかどうか、わからないのに。

 

眠ることは、小さな死でもあります。

 

もし明日の朝、生きて目覚めることがないとしたら、あなたは今、何をするでしょうか?

 

そして、何をしないと決めるでしょうか?

 

 

【生きることは死と向き合うこと】死が怖いあなたへのミニ・エッセイ集

ときどき、「生きること」と「死ぬこと」について、あなたの気持ちを観察してみてください。

深刻になることは、ありません。

夕飯のメニューを考えるように、友だちのことを思い出すように楽な気持ちで。

 

うちの次男はセキセイインコ

うちの次男しんのすけ、しんちゃん(長男は人間で次男はインコ)。

 

はじめて、しんちゃんを一晩だけ夫の母に預けたときのこと。

夫の家族は鳥好きで、義母も快く引き受けてくれました。

 

翌日、迎えに行きました。

義母の家から少し離れた路上に車を停め、私は運転席で待機。

 

夫と息子が義母の元へと、車を降りたとき。

しんのすけの悲鳴のような鳴き声に、男ふたりは、顔色を変えて走りました。

 

しんのすけの鳴き声は、ふたりが車に戻るまでずっと続きました。

 

家族に捨てられたと思っていたのでしょう。

義母がどう声をかけても、一声も鳴かず一口も食べず、頑なに隅っこで丸まっていたそうです。

 

もう、しんのすけを残して出かけることはできません。

しんを連れて出かけるか、人間ひとり残るかは、旅の第一の検討条件となりました。

 

しんのすけが亡くなり、ずいぶん月日が経過しました。

 

忘れている時間は長くなっていきますが、ふとしたときにもう、どうしようもなく鼻水と涙が流れます。

 

こうして涙を流せることは、しんのすけと過ごした日々が、幸せだったかの証です。

 

しんちゃん、また生まれて会いにきておくれ。

待ってるよ。

 

ケリをつける

決着をつける。

片をつける。

ケリをつける…など。

 

とにかく、なんでも「きっちり」することは、あまり重要ではありません。

 

まぁね、ケリなんかね、つかないんですよ。

起きることは起きるし、起きないことは起きません。

 

ケリが、つくときはつくし、つかないときは、がんばったって、つかないの。

だから何かを、きっちりと終わらせたいという思いは、そもそも必要ないんですよね。

 

自然にケリがついてしまうことは、ある。

けれど意志の力では、そう簡単にはケリはつきません。

 

意思の力なんてね、大したことないんだから。

流れにまかせるしかないの。

 

ただ、ずっと長いことケリがつかずに苦しんでいる。

ならば、どこかで「区切り」をつけるというのは、いいかもしれません。

 

グルグルグルグル・ズルズルズルズル・ダラダラダラダラ引きずっている何かを、いったん区切ってみるだけです。

 

ここまでが今までの引きずりで、ここからは今から引きずること…という感じで、いったん線を引いてみる。

 

「いったん、ここまで」と、つぶやくとか、紙に書くとか。

いつもと違うコースをお散歩してみるとか。

いつもより、ちょっぴり贅沢なお食事をするとか。

 

なかなか言えなかったことを、思い切って伝えるとか。

気になっていたものを、ひとつだけ処分してみるとか。

 

これは私の、区切りの証。

そう決めて、ひとつ何かやってみると、ケリなんかつかないけど、確かに区切りにはなって。

 

その区切りから、またグルグル・ズルズル・ダラダラだけど、新しい自分との出会いがあるかもしれません。

 

区切ったところで、なお全てはつながっているわけで、自分との付き合いという旅に、ちょっとした印をつけてみるのも…そうだなぁ、なんだろう…。

 

余興。

そう、余興になりそうですよね。

 

やり過ごす

充実した人生も良いですが、人生を「やり過ごす」のも、また良いものです。

生きる、ということは、やり過ごすことの連続であるかもしれません。

 

自分の意志は自分で決めていると思っているようで、実は、ただ大きな流れに流されているだけなのです。

 

成り行きに抗わず、身を任せるだけでちゃんと生きてゆける。

 

身を任せながらも、もうちょいこっちに流れたいとか、あっちには、あんまり
近づきたくないなとか、その程度の舵取りならできそうですね。

 

流れに乗ったところで、でっかい岩があったり滝つぼに落ちたり、いろんなハードルが現れます。

 

ひとつひとつのハードルに、いちいち反応し過ぎず『はい、はい、はい…』とやり過ごしてゆく。

 

大人には、そんな生き方もあるのです。

 

終わるというありがたさ

専業主婦のウツ・引きこもりというヤツを体験した私は、「苦しくてたまらないことはするもんじゃないね」と学びました(笑)。

 

その時代を抜け出すきっかけとなったのが「読み聞かせ」です。

大型絵本をもち、児童図書館やら子育て支援センターなどを巡業するわけです。

 

雨の日は、90リットル入りのポリ袋に絵本を入れて出かけました。

 

「はいっ!お~し~まいっ!」というのが、本を閉じるときの私の決め台詞。

 

おなじみさん(こども)が、え〜?おわっちゃうの?という表情を見せてくれると、なんだか嬉しかった。

 

「おしまい」って、とても大切なものです。

この、今の肉体は死ぬときに、おしまいになります。

 

ある人との関係とか、ある人への愛情とか、あるできごとなんかも、ちゃんといつかおしまいになります。

 

魂とか普遍的な愛とかカルマとか輪廻とか、終わらないものも確かにありますが。

 

この肉体を使ってできること、感じられることは、ちゃんといつかおしまいになってくれます。

 

この今の人生、この一年、この一か月、この一週間、この一日、この朝、この一瞬は、やっぱりおしまいになるのです。

 

この幸せなときを、しっかり味わっておきましょう。

そしてこの、どうしようもなく苦しいときも、きっとおしまいになる。

 

だから大丈夫。

 

産道は参道

夢の中で歩いた、トンネルの話です。

 

どうやら、トンネルを出るとき、私は生まれることになっているらしい。

その出口は、入り口でもありUターンしてトンネルに入ると今度は死ぬことになる。

 

…ということを、私は知っている。

…という夢でした。

 

出口は入り口でもあり、出入りの瞬間だけは、ちょっと緊張するのです。

 

トンネルの中にいるときは、とても穏やかな感覚です。

トンネルの外は、少しばかり騒々しいのでトンネルに戻りたくなってしまう。

 

これは、生と死と、その間にある何かを象徴するようです。

 

トンネルの中から見ると、出口は生まれることで。

トンネルの外から見ると、入り口は死ぬことで。

 

すると生と死は、どちら側から見るかだけの違いで、始まりと終わりは、同じものなのかもしれません。

 

私たちの魂は巡り続け、トンネルを出たり入ったりしているだけ。

このトンネルは産道であり、参道でもあります。

 

出口・入り口が鳥居で、鳥居の外は現実界。

トンネルの奥にあるのは、神様のお住まいであり、子宮という宇宙でもある。

 

生まれ変わり、転生を、感覚的に味わう、素敵な夢でした。

 

ムクドリ被害の裏側

鳥のさえずりで目が覚める瞬間は、もう最高です。

 

たくさんの鳥たちが「もうすぐ陽が昇るよ」と、知らせてくれます。

騒々しいほどの鳥たちの声が響きわたり、皮膚がザワザワする瞬間。

 

騒々しいけれど静かで穏やかで、嬉しくてたまらない。

 

鳥たちの中に、もしかしたら死んでしまったウチの次男しんのすけも混ざっていたかもしれません。

 

鳥たちの声が表現するのは、恋や縄張り争いなど、生存に関するシンプルな事柄です。

 

見栄や体裁、婉曲表現など、いやらしいものが一切ないから、この上なく美しいのでしょう。

 

これを書いている今は、ムクドリたちの、巣作りから巣立ちの時期です。

 

ギャーギャーという鳴き声や、糞の被害に迷惑されている方もいらっしゃることでしょう。

すっかり害鳥扱いです。

 

しかし、その丁寧な巣作りと、子育ての様子を観察してみてください。

その細やかな愛は、本能によるものですが、それ以上の感動的なものに出会うはずです。

 

このことに気づくと、一か月の間、優しい気持ちでいられるかもしれません。

 

こちらの都合とあちらの都合が、うまく合わないことは、人間同士でも、よくあることです。

 

熱烈歓迎、とはいかないでしょうが、あちらの都合も汲んでいただき、見えないふり、聞こえないふりを、していただけたらと思います。

 

食欲も排泄も、種の保存も、抑えられないエネルギー。

このエネルギーの音が、鳥たちの鳴き声です。

 

魂の叫びとして、しばし苦笑いで、やり過ごしていただけますと、鳥の仲間として嬉しい限りです。

 

 

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