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癒しの出版-1【愛犬・別れと出会い】

人間以外の家族と暮らす人、人間以外の家族と暮らしてみたい人へ。動物家族との素敵な愛の物語をお届けします。

主人公は白柴。空へ旅立ってから、一年が過ぎたとき。今だからこそ書ける、いくつものテーマ。犬族と人間族のコミュニケーション。犬生の設計図。死後の世界からのコンタクト。

出版の過程で、様々なミラクルが起きました。

 

 

運命の出会い-1

ゼリーちゃんと晃子さんは、運命の絆で結ばれていたのでしょう。何か大きな力によって、二人は出会ったのだと思います。

13年の愛に満ちた二人の暮らし。そしてゼリーちゃんが旅立った後も、変わらず続くコミュニケーション。
いくつもの、不思議なできごと。ペットと飼い主というよりも、魂と魂。その絆は、永遠に続きます。

 

運命の出会いー2

晃子さんと私が出会ったのも、運命でした。旅先で出会ったとき、彼女は同行の友人と笑顔で会話していたのですが。私には彼女の全身から「悲しみ」が溢れて出ているのが見えました。

私は一人で過ごすための一人旅で、しかも人見知りです。なのに、あのとき見ず知らずの彼女に声をかけたのは、その「悲しみ」が私を手招きしているような気がしたからです。

もちろん、いきなり「なぜそんなに悲しいの?」とは聞きません。さり気なく雑談などして、大雑把な自己紹介だけで別れたのですが。帰路、私のSNS投稿を見つけてくれた彼女が、「おうち、近いですね。ゆっくりお会いしたいのですが、地元で食事などいかがでしょう?」と連絡してをくれたのです。

数ヶ月後、逗子海岸沿いで再会がしたとき、ワインの助けを借りた私は、彼女の「悲しみ」に近づいてみました。

この人には癒しが必要だと感じました。いわゆるヒーリングとかではなく、何か具体的な行動が役に立つはず。そこで、失った愛犬へ手紙を書くことを提案しました。

思い出に向き合うのは、とても辛くて、何度も大泣きしたそうです。やっとのことで手紙を書き始めた彼女は、この手紙を「かたち」に残すため出版を決意しました。

「白柴ゼリーとAkiママの物語」永田晃子・TOMOKO共著

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BQFKJDGF

親愛なるゼリーへ

ゼリーがお空へと旅立った日から、早いもので1年が経ちますね。ゼリーは今頃どこにいて、何を思って、どんな風に過ごしてるのかな…。

ママは毎朝ゼリーの前で手を合わせ、色んなことを話しかけます。ゼリーを近くに感じながら、1日がはじまります。

あのね、ゼリー。あなたの写真集を作りましょう、というお話をいただいたんだよ。
どう思う?喜んでくれる?それでね、ゼリーと一緒に過ごした13年半の思い出を、振り返る機会をもらったの。

思い出の詰まった、たくさんの写真や動画。あなたと運命的に出会ってからの、たくさんの写真や動画をゆっくり見返しました。今まで怖くて、できなかった。

ゼリーの姿がなくなってしまった、という現実をリアルに感じたら、自分の感情がどんな反応をするのか…。想像するだけで、怖かった。

やっとの思いで、13年前に使っていた携帯電話を取り出しました。ドキドキしながら写真フォルダーを開けてみたら。たくさんの幸せな時間が、そのときのままに、あふれ出して。

今でも鮮明に覚えてる。なんとなく寝付けなかった朝方の5時頃。里親募集のインターネット掲示板で見かけた、ゼリーの写真。なぜか、ものすごく運命を感じて、とっさに応募のメールをしたんだっけ。引き取りたいという方は、他にも何名かいたそうです。
でも、オーナーさまが私を選んでくださって。トントン拍子に話が進んで。
運命の流れに乗るように、ゼリーを迎える日が決まりました。

そしてお迎えの日。はやる気持を抑えながら車を走らせて。まだ生後3カ月のパピーゼリーを、初めて抱っこしたあの日。あまりの愛おしさに、ママはゼリーにメロメロになってしまいました。

 

父との喧嘩

元々の理由は、一人暮らしの父から犬を探して欲しいと頼まれたからです。ゼリーを大好きになってしまった私は、父の元に届けたゼリーと別れるのが悲しくてたまりませんでした。

でもゼリーは不思議なほど、父の言うことを聞かなかったんです。父は脳梗塞で左半身に麻痺があって。ゼリーが言うことを聞かないと、イライラするようになったんですね。

我慢の限界を迎えたある日、父は電話で「こんなに言うこと聞かない犬は、もう保健所に連れて行く!」と言いました。私の怒りが爆発して大喧嘩。その後、数カ月も父と連絡を取りませんでした。

それからしばらくして、再び父が脳梗塞で入院しました。そして結局は、私がゼリーと暮らすことになったのです。

父のために探したゼリーだけど、私のところに来ると決まっていた、ってことなのかもしれませんね。

その後、脳梗塞が再発して父は亡くなりました。父の本棚に「犬の気持ち」というタイトルの本を見つけたとき。なんとも言えない感情が込み上げてきました。不自由な身体に苛立ちながら、ゼリーと一生懸命向き合おうとしていたんですよね。

父なりに、ゼリーを愛していた。私が未熟で、父の気持ちを理解してあげられなかった。今も切ない気持ちです。お父さん、あの時はごめんね。

 

ゼリーがいるから、がんばれる

この時期、晃子さんは仕事に夢中で、とても忙しい日々を過ごしていました。好きな仕事だけれど、あまりに忙しく、ヘトヘトに疲れて帰宅する日常。

でも、家にはゼリーが待っている。限られた時間をゼリーと共に過ごすことが、晃子さんの生きる力になっていきました。

 

仕事に出かけようとすると、私の服の上に乗って、動かないんですね。行かないで、って。切なかったな。

疲れ果てた私が、お風呂で寝てしまう日もあって。なかなか出てこない私を心配して、ゼリーが覗きに来てくれることもありました。


ゼリーの病気

13歳の誕生日を迎えた直後、ゼリーの肝臓に腫瘍が見つかりました。それから約8か月、旅立ちの日まで、病気と向き合いながらも前向きに、幸せな時間を過ごした二人。

ゼリーは突然体調を崩し、立てなくなりました。歩けないし、水も飲めない。あっという間に弱り果てたゼリー。

絶望感でいっぱいの私は食事も喉を通らず、一日中ゼリーの横でボーッとしていました。今にも命が消えてしまうようでした。

数日後、奇跡的に回復して、オヤツを少し食べました。わずかな希望の光が見えたとき、素晴らしい漢方の先生とに出会い、みるみる元気を取り戻したんです。

奇跡でした。少しずつ、ごはんも食べられるようになり、お散歩に行けるほど回復しました。

それから数ヶ月、日常生活は穏やかに送りつつも、寝ている時間がだんだん増えていきました。腹水でお腹が膨らむ一方で、顔や手足は痩せていく。見ているのがとても辛かった。

見送りまでの日々は、いつも二人ピッタリとくっついて過ごしました。

四十九日の後に

ゼリーが旅立った後、四十九日を迎えた翌日、奇跡のような出会いがありました。友人の仲介で、保護犬だった茶柴モナカを引き取ることになったのです。

ゼリーが、晃子さんを励ますために、モナカを連れてきたとしか思えない、成り行きとタイミングでした。

やんちゃなモナカを迎えた晃子さんは、ゼリーの愛を感じています。今でもゼリーと晃子さんの絆は、深まるばかりです。

 

つづく

 

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