言霊の力~KOTODAMA POWER~

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英検3級でもできる、Kindle英語版の作り方ー2

英検3級レベルでも、英語版Kindleを出版できます。

なぜなら、私にもできたからです。

とはいえ、涙と笑いの、いろいろがありました。

英語が苦手でも

私が本をつくるようになったのは、ある師匠のおかげなのですが。

その師匠から以前、やはり英語は、ちゃんと勉強したほうがいいよ、とアドバイスをいただいたことがあります。

勉強嫌いの私が、英語を?今から?無理でしょ。

と思ったけれど。

それまで師匠のおっしゃることを、愚直にやってきたので。

ま、やってみるか。

それから、ボチボチ続けています。

あ、私の英語、かなりダメダメです。

多分、使い物にならないです。

けれど、複数の言語で考えてみることは、自分の日本語を見直す機会になりました。

省略が多すぎ、という癖にも気づきました。

日本語は基本、省略レベルの高い言語ですが、それにしても私の文章は省略が多すぎるのだな。

きっと発言も、省略しているのだろうな。

だから誤解を招くことがあるんだろうな。

そんなことを感じました。

あれから月日が経ち、Kindle英語版を出版することになりましたが、英語の方は一向に上達しません。

amazon.co.jpと、amazon.com

こんな情報、誰が必要としているのか?

知っている人には当たり前。

必要なければ知らなくていい。

とは思ったのですが。

もしかして、もしかするかも。

とも思い、書いておくことにしました。

私は、Amazon.co.jp(アマゾンジャパン合資会社)に本を販売してもらっているのですが。

今回、せっかく英語の本を作ったのだし、アメリカに乗り込んでやるか!

と、愚かなことに、主な販売市場(マーケットプレイス)をAmazon.comにしてみたのです。

で、何が起きたかというと。

…何も起きないんですね。

カテゴリも割り振ってもらえないし、ランキングもつきません。

日本でちょっとばかり出版してるからって、こっちじゃ誰もお前のことなんか知らん。

まぁ、圏外扱いなのだな…。

ということを理解するまで、何度サポートデスクに問い合せたことか…。

その度に、担当の方は丁寧に対応してくれましたが、心の中では「こいつ、なんも分かってねぇな…」と苦笑いしていたことでしょう。

Amazon.co.jpは大きな市場ですが、Amazon.comには遠く及びません。

最終的に、Amazon.co.jp市場に引っ越しまして、ボチボチ買っていただいております。

もちろん、アメリカ・カナダ・ブラジル・インド・シンガポール、あとドイツからも買っていただきました。

著者用のレポートで、支払い通貨が分かるのです。

世界中の見ず知らずの方と、細~く、ゆる~く繋がっている感じで嬉しいものです。

 

作成こぼれ話その1:翻訳ツールちゃん

DeepL(ディープラーニング)と仲良くやっていこうと、名前をつけました。

翻訳ツールの「ツール」ちゃんです。

ツールちゃん、よろしくね。

英語が苦手なのに英語版をつくる。

という暴挙に出ましたので、当然ながら色々ありました。

その色々を「こぼれ話」として、お伝えしてみようと思います。

まず、タイトルについて。

邦題は(邦題という言葉を、一度使ってみたかった)…

「空腹の非科学」

「空腹」は、お腹が空いた、何か食べたいという感覚。

「非科学」は、科学的に証明されていない話。

というような意図で使っています。

ツールちゃんに相談すると

「The Unscience of Hunger」

がいいんじゃない?と応えてくれます。

ここで「The Unscience of Hunger」を日本語に翻訳しなおすと

「飢餓の非科学性」
「飢餓の不思議について」

というような候補が出てくるわけです。

なるほど、「飢餓」とくるわけだ。

英語では、飢餓も空腹も「Huger」なのだと知りました。

タイトルを英語的に考え直してみると、私が言いたいのは「空腹」ではなく、「空腹という感覚」なのかな、と思ったわけです。

「空腹の感覚」について、ツールちゃんに相談しました。

①「feeling of emptiness」
②「feeling of hunger」
③「sensation of emptiness」
④「huger pangs」

ツールちゃん:これで、どう?どれかに決めて!

私:私は決められないよ、違いが分からないもの。日本語で説明してよ。

①はね、空腹というより、空虚とか空白というニュアンスが強いの。
②だと、やっぱり飢餓感かなぁ。
③も、空虚感だね。
④は、カジュアルで響きもいいけど、空きっ腹って感じ。

ツールちゃん:これなら、どう?

私:ありがとう。内容に最も近いのは、②かなぁ。

しかし、ここでまた迷いが出てきます。

「the」をつけるか、つけないか。

「単数」なのか「複数」か。

ツールちゃんは、きっと「もういい加減にしてくれ」と思ったことでしょう。

しかし、何度でも日本語と英語を行ったり来たり、付き合ってくれました。

そして決まったタイトルが

「Unscientific Ideas about the Feeling of Hunger」

ツールちゃん、お疲れ様。

 

作成こぼれ話その2:のどが痛い

私の裏稼業は、みぞおち研究家です。

みぞおちに触れるだけで、誰でも簡単に、心と身体の状態がチェックできます。

精神的なストレスも、病気やケガによる苦痛も、「みぞおち」を硬くします。

自分では元気なつもりでバリバリやっていても、「みぞおち」が硬ければ、どこかで無理をしている証なのです。

そんなとき、セルフケアで「みぞおち」を柔らかくほぐせば、心身のストレスが和らぎます。

というようなことを、日々研究しているわけです。

既刊「みぞおち神秘学」で、詳しく述べておりますので、良かったら覗いてみてください。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BBCLMB52

英語版「空腹の非科学」でも「みぞおち」という言葉を使いました。

さて「みぞおち」を、どう英語にするか、ツールちゃんに相談です。

①「solar plexus」
②「dorsal abdomen」
③「dilemma」
④「pit of stomach」

音の響きとして好きなのは④なのですが、「pit of stomach」は胸元でもあり、ちょっと位置が高い感じです。

②は背中(dorsal)と腹部(abdomen)の間にあるってことでしょうか。

③は?ジレンマ?窮地?板ばさみ?よく分かりません......。

消去法ではありますが、①「solar plexus」を採用しました。

ところが!

次なる謎が現れました。

ツールちゃんは、気まぐれです。

「みぞおち」を「sore throat」と訳すことがあるのです。

これは、英検3級だって、突っ込めますよ…。

は?のどの痛み?なぜ?

ますます、分かりません。

 

作成こぼれ話その3:高架下カエル事件。

お茶目な翻訳ツール、ツールちゃんとの話を続けます。

中学時代、私は剣道部でした。

当時は体育が大嫌いだったのですが、諸事情あって入部してしまいました。

地元で評判の剣士が揃う、厳しい部だとも知らずに......。

部内一番の、へなちょこでした。

ホントに弱かった。

ところで蹲踞(そんきょ)ってご存知ですか?

体を丸め、しゃがむ、または腰を落とす。

茶道の所作や、貴人の前に出るときの姿勢などを意味します。

剣道では立ち合い前に、剣先を合わせ蹲踞します。

つま先立ちで、しゃがみ、膝をグッと開く。

女性の場合、脚を広げず片膝を立てる蹲踞も良しとされますが。

我が部では、男女共に同じ蹲踞を指導されました。

初めて部長に稽古をつけてもらった日。

もちろん部員全員が見ています。

あまりの緊張から、蹲踞したまま、後にひっくり返ってしまったんですね。

仰向けになった、蛙(カエル)です。

爆笑の渦。

その後の記憶、なし。

「空腹の非科学」に、この話を入れました。名付けて

「剣道、仰向けカエル事件」

さて、ツールちゃんの翻訳です。

「the kendo elevated frog incident」

え?「elevated」ですか?

高揚?興奮してるってこと?

ツールちゃん、これ、日本語だとさぁ…

「剣道、高架下カエル事件」

高架下って…。

ま、ツールちゃん、とりあえず、ありがとう。

 

作成こぼれ話その4:私は未来人。

翻訳ツールちゃんの、愉快な話を続けております。

原文:これからの私

英訳:I am the future

ふーん…。

私、未来人だったのね。

 

作成こぼれ話その5:私の性格は、咄嗟に駆け付けるタイプ。

もひとつ、翻訳ツールちゃんの楽しい訳文をお届けします。

「空腹の非科学」第3章では、マクロビオティックとの出会いから、偏執狂的にこだわった時期を経て、ソフトランディングするまでを語りました。

マクロビオティックに飛びついた私を

「元来、思いついたら突っ走る傾向」

…と表現しました。

ツールちゃんの英訳は

「By nature, I had a tendency to rush off at the spur of the moment」

その和訳は

「元来、私はとっさに駆け付ける性格であった」

私:え?そんな性格、ないでしょ......。もうちょっと他にない?

ツールちゃん:「猪突猛進」は、どう?

私:あ、いいかも。それ英語で何て言うの?

ツールちゃん:「headlong」かな。

私:ふーん。え?真っ逆さま?

ツールちゃん:もう、知らない。自分で考えてよ。

こんな感じで迷宮入り。

著者の私は、ツールちゃんに対応してもらえるような日本語を探すしかありませんでした。

 

作成こぼれ話その6:みぞおちって、わけわかんない。

翻訳ツールちゃんは、とても忍耐強いのです。

繰り返し、同じことを聞いても、ちゃんと答えてくれます。

しかし、ある一点を超えると、もう、どうでもよくなってしまうらしく、滅茶苦茶に暴れます。

「空腹の非科学」も、「みぞおち神秘学」も、繰り返し「みぞおち」という言葉が出てくるわけです。

ツールちゃんは、100回とか1000回とか、もっとかな?「みぞおち」を英訳し、訳語を和訳し…。

いろんな候補を出さなきゃ、と努力してくれたのか。

もう、いい加減にしてくれよ、ってことなのか。

とうとう「groin」を繰り出してきました。

え?

鼠径部?

股間?

ツールちゃんったら、もう…。

 

作成こぼれ話その7:だから、ソレでしょ。

英語版作成にあたり、複数の翻訳ツールを試した結果、DeepL(ディープラーニング)を使うことにしました。

ここまで、ツールちゃんのお茶目ぶりを紹介してきたのですが。

ひとつ、DeepLさんと、ツールちゃんの名誉のためにお伝えしておかなくてはなりません。

「AAといったら、BBと訳してね」とお願いすれば、その通りに仕事をしてくれます。

学習機能、ちゃんとついてます。

でも、学習させないと、あまりに愉快なこと起きるので、あえて用語集を使わない私。

さて、ツールちゃんは、「みぞおち」を「sore throat(のどの痛み)」と訳します。

しかも、たびたび。

そのうち、勝手に学習を進め、「みぞおち」⇒「sore」と省略するようになってしまいました。

ツールちゃん、どういうつもり?

なにか深いわけでもあるの?

ねぇ、どうして「sore」なの?

とうとう、こんなのが出ました。

原文:みぞおちチェック

英訳:Check sore

和訳:ソレをチェックする

「ソレ」って......。

ツールちゃんのヒット作です。

 

作成こぼれ話その8:ツールちゃんと「みぞおち」…つづき

翻訳ツールの学習機能を封印し、ツールちゃんの自由な発想を楽しみました。

ツールちゃんの「みぞおち」訳語レパートリーは、実に豊富です。

まだまだ新しい訳語を提案してくれます。

みぞおち

英訳:sickle

和訳:鎌(カマ)

まったく、分かりませんので、ツールちゃんと協議したところ

「みぞおち」を「みずぶち(水の淵)」と勘違いし

water spot(水垢・水漏れ)の形をイメージしたら

鎌みたいな形だったので

sickleを出してみた。

ということかもしれないし、全く違うかもしれません。

やっぱり、分かりません。

 

作成こぼれ話その9:ツールちゃんと「みぞおち」…つづき2

Kindle出版は、基本的に孤独な作業が続きます。

ツールちゃんとのヘンテコなやりとりが、作業中の癒しでした。

私:「みぞおち」を英訳してね。

ツールちゃん:こんなの、あるよ。

私:じゃ、それ、和訳してもらえる?

すると、こんなのも出てきました。

みぞおち⇒sleet belly⇒霙(みぞれ)のお腹
......え?みぞれ腹?それって胃痙攣とか?

みぞおち⇒sole-ouchi⇒それ行け
......え?どこに行けばいいですか?

みぞおち⇒dorsal area⇒背中側
......え?背中なの?

みぞおち⇒gills⇒魚のエラ
......え?どうした?

みぞおち⇒gizzard⇒砂肝
……うん、まぁ何となくわからなくもないけど。

みぞおち⇒torso⇒体幹、胴体
......そうなんだぁ。

みぞおち⇒gut⇒腸
......なるほど、そうくるか。

みぞおち⇒Jaw⇒顎(あご)
......え?え?

みぞおち⇒doli⇒??
......和訳できないらしく、フリーズしてた。

最後に、とっておきのやつ。

みぞおち⇒Mizotchi⇒ミゾッチ

......あだ名ですか?ま、かわいいけど。

つづきは、また。

 

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