現在、出版サポートで編集している原稿のテーマは「言霊原理」。
とても難解な原理を、分かりやすく説明したい!という著者の想い。
「合氣道」で身体を動かす、「氣」の施術を行う…といったことを、書籍に表すのは、なかなか難しいことです。
今回は、著者の想いを込めた、表紙デザインについてお伝えします。
言霊原理が宇宙を創る
人間の心のしくみが明らかになると、宇宙の成り立ちも理解できる。
と、著者は言う。
著者の脳内イメージと、出版サポートする私のイメージを、できる限り近づけたい。
そうだ!この壮大な概念を、表紙にしてみましょう!
というわけで、仮の表紙を作成しました。
まぁまぁかな…。
出版ギリギリまで、検討を続ける前提で、仮置きしておきました。
表紙、背表紙、裏表紙がつながっている感じです。
眉間の渦
何度も打ち合わせを重ね、オリジナル原稿の構成を変更したり、文章の調子を統一したりしていきます。
ある日の打ち合わせで、「渦(うず)が、大事なんですよ!陰陽の渦!」という言葉が出てきました。
氣圧療法士としての著者は、施術を受ける人の痛みを、自分に受け入れます。
相手の痛みを、言霊の力で、眉間の奥で渦にして癒し、癒した氣を相手に戻す、という施術をしています。
「眉間の渦・陰陽」を、画像として表現してみたら、こんな感じになりました。
【案1】
【案2】
気味悪い
そしたらね、「や、人間の顔はいらない。気味悪いから」…とのお返事。
はははっ!気味悪いかぁ…。
クールだと思ったんだけど。
大失敗。
しかし、人間の顔を目を使わずに「眉間」を表すのは、ちょっと難しいなぁ…。
と思っていたら、新たなメッセージが届きました。
暗黒星雲
「宇宙と渦、暗黒星雲と光り、そんなイメージです。」
「暗黒星雲は、創造の原理を表徴しているように思います。」
「渦はね、背表紙の方に入れたいんですよね。」
なるほど、暗黒星雲ね。
いくつかイメージをご提案したところ、これがお気に召したようです。
目がほしい
メッセージには「この渦の中心に、目がほしい」と書かれています。
うーん、人間の顔は気味悪いけど、目だけならOKなのか…。
では、こんな感じかな?
っていうか、気味悪さでは、こっちの方がレベル高くないかな?
とりあえず、送ってみよう。
わはははは!
著者のいう「目」とは、星雲の中心の穴、空洞のことでした。
台風の目、みたいなことですね。
大変失礼いたしました…。
お楽しみタイム
著者さんと、表紙デザインを練り上げていくのは、とても楽しい時間です。
具体的なイメージを仮置きすると、著者さんの気分が上がっていくのを感じます。
実際には二転三転、いや、もっと変わりますね。
巡り巡って、初回の案に戻る、ということもあります。
さて、表紙お楽しみタイムは、いったんここまで。
地味な作業に戻らなくちゃ!