現在、出版サポートで編集している原稿は、全12万文字。
「心」と「氣」と「身体」そして「言霊の原理」について解説した作品です。
この原稿については、こちらの記事にも書いています。
blogこの原稿どうする?【マーカー・太字・アンダーラインなど】
今日は、マーカー・太字・アンダーライン・斜め文字について考えてみましょう。
本は読者のもの!
思い入れの強さ、深さは、分かります。
読者に「どうしても伝えたい」という熱意も理解できます。
でもね…。
一頁の大半に、黄色マーカー…っていうのは、いかがなものでしょうか。
なんか「うわー!」って感じに、なりませんか?
ここも、あそこも重要なんですよね。
はい、分かります。
分かるけど、ちょっと苦しい。
っていうか、自分で読んで自分の心に響いたところに、自分でマーカーつけたいんですけど。
本は、読者のものです。
講義ノートのコピーならともかく。
本は、読んで、感じて、自分なりに理解したい。
読みたいところだけ、好き勝手に読みたい。
「ほれ!ここ読め!」とは、言われたくない。
言われてないけどね。
言われているような、気分になりそうな…気がする。
…というわけで、あい出版のサポートでは、原則として以下のようにお願いしています。
- マーカーなし。
- アンダーラインや斜め文字も、できるだけ少なく(ただし、引用部分を識別する場合はOK)。
- 本当に強調したい部分や、見出しを太字にするのはOKです。
図・表・イラスト・写真について
文字だらけだと、読むのが苦しいことがありますよね。
内容をより分かりやすくするための図表や写真、イラストなどは、あった方がいいです。
また、イメージを膨らませるための画像も、おすすめ。
でも、あちこちでよく使われているフリー画像は、なるべく避けましょう。
なんとなく、薄っぺらい感じになりかねません。
図表や写真などにも著作権がありますので引用する場合は、ルールを守ってくださいね。
Googleレンズで検索すると、同じ画像がどこでどんな風に使われているか確認できます。
「素敵!」と思った画像が、どこかの国の「怪しいサイト」に使われていることもあるので、注意が必要です。
言葉に想いを・言霊の力
ノウハウ本とか、教則本とか、レシピ集とか…。
今、ここんとこサクサクっと知りたいんだよね。
…という読者のための本ならば、マーカーやアンダーラインがいっぱいでもいいんです。
もし愛とか感謝とか、思い出とか夢とか、何か自分の本質に関わる本を出版するなら。
やはり、言葉そのものにエネルギーを注ぎ込まなくてはなりません。
電子書籍にも、印刷された書籍にも、ちゃんと言霊の力を注ぎ込むことができるのです。
あなたの、めいっぱいの想いを、どうぞ言葉にしてください。
まえがき
この原稿どうする?
何度読み返しても「まえがき」に何が書いてあるのか分かりません。
そもそも難しい内容を予備知識のない人に広く知ってもらいたい…という本なのですが。
正直なところ、読んだ途端に逃げ出したくなるような「まえがき」でした。
もちろん「表紙デザイン」「タイトル」は大事です。
「表紙デザイン」「タイトル」をチラッと気にしてくれた人が、読者になってくれるかどうか。
ここが「まえがき」の仕事です。
「ふーん」で終わるか。
「え?」となるか。
「ちょっと面白いかも」→「読んでみようかな」→「買っちゃおう」という流れに乗ってもらえるかどうかは、「まえがき」で決まるのです。
たとえば
「あなたは、こんなことに悩んでいませんか?」
「あなたは、今まで色んな解決方法を探してきましたよね?」
「でも、解決しなかったんですよね?」
「新しい解決方法を、知りたくないですか?」
「この方法で、解決した人のことを知りたくないですか?」
こんな気持ちで「まえがき」を書いてみると、良いかもしれません。
あとがき
「まえがき」に比べると「あとがき」は、気楽なものです。
もう、読んでもらった「あと」ですからね。
著者が書きたいことを、書きたいように書いていただいてOKです。
ただし、ここまで読んでくださった読者の心にじんわり響くようなイメージ。
「あぁ、やっぱり、この本を読んで良かった」と思ってもらえるような。
…そんな感じです。
「あとがき」が、家族や出版関係者への「謝辞」になっているケースもあります。
それも、ありですが。
何より誰より未知の読者への感謝を「あとがき」に込めていただきたいと思います。