人間関係と心の悩みは、尽きることがありません。
どうしたらいいんだろうねぇ…。
カウンセリングとか、瞑想とかも、たしかにアリだけど、ハードル高いよね。
やっぱりね、ちょっと凹んだとき、その場でササっと心を祓っておくと、ずいぶん楽だと思うのです。
深刻なやつじゃなくて、具体的で、分かりやすい行動。
超お気楽な邪気払いについて、ミニ・エッセイをお届けします。
太陽礼拝
溢れかえる情報や、見えない悪意のおかげで、私たちの心身は、もうヘトヘト。
あちらの極と、こちらの極の間を、右往左往して、バランスを保つのも、大変なことです。
こんなときは、「邪」という気が入りやすく、調子がおかしくなってまいります。
邪気を払う、ということを強く意識するのも、今日を健やかに生きるヒントになるかな、と思いまして。
瞑想・ヨガ・アロマセラピーなど、既に言い尽くされていることばかりですが、あえて「邪気払い」を意識してみると、ちょっと変わるかもしれません。
まずは、「太陽礼拝」をお試しください。
太陽に敬意を払い拝むこと。
日の出が最も良いとされますが、日の出でなくたって、いつでもOKです。
日没を拝むのも、とても良いですね。
拝む、というと、ちょっと緊張しますが、視覚という能力を使って「見る」こと自体が、ひとつの礼拝といえます。
私はかつて、不食ライフを3カ月ほど経験し、当時は太陽を直視することによってエネルギー補給をしておりました。
太陽をしっかり見ることで、角膜や顔面の皮膚からエネルギーを受け取り、まさに栄養補給となります。
日の出より1時間以内、日没までの1時間ほどは、特に人間に優しい光が放たれますので、この時間帯に、太陽礼拝タイムを、少しずつ時間を長くするのがオススメです。
はじめは、チラッと太陽を見るだけにしておきます。目を閉じると、残像が見えますから、その不思議な色彩を味わうと、素敵な色に出会えます。
慣れてきたら、直視の時間を、少しずつ伸ばしていきます。
ヨガの世界で「サン・ゲージング」と呼ばれている行です。
また、曇天雨天で、太陽が見えなくても、まったく問題ありません。
昨日の朝に拝んだ朝日や、思い出の夕陽を、心の中にイメージするだけでも邪気は払われます。
あるいは、今、このあたりに太陽があるだろうなぁ、という方向に、目を向けるだけでもOKです。
私は、太陽を見ている!と意識すれば、太陽を礼拝しているのと同じなのです。
こちらが意識しなくても、太陽は私たちにエネルギーを与えてくれています。
その限りない愛に、感謝の気持ちをもつことが、太陽を拝むことです。
私がヨガ太陽礼拝を続けているのは、太陽が見えても見えなくても、心の中の太陽と出会う楽しみがあるからです。
腹の中に、いろんな黒いものを抱えている私の場合、太陽の恵みによる心の消毒が、欠かせないのです。
あなたも、よかったらご一緒に。
土に触れる
日常のゴタゴタに取り巻かれていますと、自分の軸を保つのが困難になります。
「邪」の「気」は、疲れた心を狙い撃ちしてきます。
というわけで、「土に触れる」のをお忘れなく。
お近くに海がありましたら、裸足で海水に入るのも超おススメです。
アーシング、というやつですね。
電子レンジや洗濯機の、アースと同じです。
体にたまりすぎた電気を、吸い取ってもらうわけです。
でも、海は遠いなぁ、という方、ご安心ください。
土があります。
お庭でも、公園の花壇でも、部屋にある観葉植物の鉢植えでも、とにかく土。
園芸用に調合された袋入りの土だって、もとは大地の恵ですからね。
指先で、ちょんちょんと触れるだけで、宇宙と繋がります。
内面の毒素を受け取ってもらうので、「ありがとう」の気持ちもお忘れなく。
ちょっと邪気が溜まり過ぎた〜、というときのために、裸足で歩けるような土のある場所を確保しておくのは、薬箱の常備薬より効果が高いかもしれません。
手足を大の字に伸ばす
邪気というのは、決して悪者ではありません。
この世に現れる全てのことを吸収し、新しいエネルギーに変えるための「気」なんですね。
邪気を受け取りっぱなしだと、調子が整いませんが、邪気が存在しないと、エネルギー循環が停滞します。
入ってきた邪気を、しっかり放出するのが、邪気払い。
さぁ!「手足を大の字に」伸ばしましょう!
…って、そんなに気合い入れなくても大丈夫ですよ。
アーシングと同じような仕組みですが、手の平、足の裏から、邪気を放出するイメージです。
仰向けに寝て、大の字になるのも、とても良い気持ちです。
大の字、ですから、手は真横に、脚を大きく開いてくださいね。
このかたちは、エネルギー体としての人体(皮膚の外側まで広がった体)を整え、まわりの空間も整えてくれます。
まわりの空間、今いる部屋の邪気も、一緒に払えてしまう、お得なポーズです。
太陽を見ながら、砂浜に寝転んで、足先を海水に浸したら、もう最強ですね。
水回りチョコット掃除
西洋医学には風邪(かぜ)という用語はありません。
気道(鼻→喉→気管支→肺)の感染による病気を、一般的に風邪(かぜ)と呼んでいるだけです。
くしゃみ→鼻水→鼻づまり→のどの痛み→痰→咳→呼吸の苦しさ、という順に気道の上部から下部に、症状が移行することが多いようです。
全身には、発熱・関節痛・筋肉痛・頭痛・腹痛などが現れます。
医師の診断は、鼻炎・気道炎・咽頭炎・喉頭炎・気管支炎・肺炎などになりますね。
一方で東洋医学では、風邪(ふうじゃ)を、病気の原因として扱います。
風邪(ふうじゃ)とは、体内を駆け巡る力をもつ邪気のことです。
寒い時期には寒邪(かんじゃ)、暑い時期には暑邪(しょじゃ)が入ってきて、風邪(ふうじゃ)として体内で活動することになります。
もうひとつ、湿邪(湿という邪気)も、風邪(ふうじゃ)になります。
湿気も、心身の状況に大きな影響を与えるのですね。
湿気の元である、水の力を、侮ってはなりません。
というわけで、「水回りチョコット掃除」です。
あ、掃除、苦手なんですけど。
はいはい、大丈夫です。
掃除、ではなくて、チョコット掃除ですから。
目に留まった水滴を、チョコット拭うだけでOKです。
地球環境に優しくないかもしれませんが、この際、ティッシュ・トイレットペーパー・ペーパータオルでも使っちゃいましょう。
気が重くならないように、チョコット拭くだけです。
トイレ・キッチン・洗面所・風呂など、水が残る場所は、湿気の邪気がたまりやすく、そのままにしておくと、人間にも邪気がたまってきます。
カラッと乾いてピカピカの水回りは最高ですが、日常生活は終わりがありません。
そんなに力まなくても、ちょちょいと水気を拭うだけで、邪気は払われます。
塩と空気と、ひとつ片付け
日々の様々なストレスによって、邪気をため込んでいる人のために。
邪気払いについてお伝えしてきました。
その1は、太陽を見ること
その2は、土に触れること
その3は、大の字になること
その4は、水回りをチョコット拭くこと
その5は、塩と、空気と、ひとつ片付けです。
まずは、「塩」ですね。
塩パワーを、使ってみてください。
・塩で手を洗う
・塩水でうがいする
・お風呂に塩を入れる
塩は海のエッセンスですからね。塩と触れ合うことは、海水アーシングにもなります。
次は「空気」。
換気をお忘れなく。
どうも気分が良くないときは、周りの空気に邪気がたくさんありますので、とにかく空気を入れ替えてスッキリしてください。
あとはアロマでも、フレグランスでも、お好きな香りをチョコット追加。
最後は、「ひとつ片付け」。
・玄関に放置している靴を、一足だけ靴棚に戻す
・積み上げてある本を、一冊だけ本棚に戻す
・擦り切れかけた下着を、一枚だけ処分する
ほんとに、ひとつだけでOKです。
邪気がたまっているとき、無理やり気合いを入れて、お掃除がんばりすぎると、疲れますよ。
「邪気払い」って、自分に声をかけながら、ひとつだけ片付けてみてください。
みなさまの邪気が払われてゆきますように。
Facebookで「ひとつ片付け」について書いたところ…。
「今日は10ヶ所、片づけました!スッキリしました!」とのコメントをいただきました。
…やっぱり、そう来たか。
つい、やり過ぎちゃうんですよね、まじめな人は。
で、疲れて、もう、動けなくなっちゃったりして。
ほんとに、ひとつだけでご利益ありますから、ね。