地味な筋トレ
霊感磨きのプロセスは、コツコツと地味な筋トレを続けるようなものです。
なんだか全然、進まないんですけど。
…と感じるかもしれませんが。
とにかく、ほんの少しずつ、ゆっくり進むことをおススメします。
いわゆる霊能者に、いきなり霊感を授けてもらったとしても、ろくなことにはならないと思うからです。
運動能力を鍛えるのと、霊感を磨くのは、同じような忍耐力が必要です。
基礎トレとしての「恭順感情」
繰り返しになりますが。
魂の中に「恭順」の感情を自力で育てないと、先には進めないのです。
「べつに~」
「どうせ~」
「どうせ無理だよね」
「あの人はダメだよね」
「むかつく」
「うざい」
などの反対側にある感情
あらゆる存在に対する恭順の感情を、積極的に、エネルギッシュに育てていく。
…と言われても、何を、どうしたらいいのか、さっぱり分かりませんよね。
いきなり「あらゆる存在に対する恭順感情を抱く」なんて、まず無理です。
身近なところから、やってみるしかありません。
まぁ、普段の心がけ…ということですね。
①ものごとの両面をみる
②ひとを裁かない
まずは、これです。
愚痴っぽい人や、他人の悪口を言う人が、恭順感情の扉を見つけるのは、なかなか難しい。
仮に、見つけたとしても、その扉は、なかなか開きません。
無理に扉をこじ開けたとしても、足を一歩踏み入れたとたん、迷子になってしまうでしょう。
というわけで、日常生活において
①ものごとの両面をみる
②ひとを裁かない
この2点を意識します。
①ものごとの両面をみる
まず①ものごとの両面をみる、についてですが。
たとえば、悲しいできごとがあったとき。
それは、もっと悲惨なできごとに、遭わずに済んだという幸福でもあります。
たとえば嫉妬の感情が生まれたら、愛されたいという願望が、少し歪んで現れたということです。
正しいと信じていたことが、実は間違いだったと気づいたり。
自分が我慢しているつもりが、その我慢によって相手を傷つけていたり。
ひとつの現象や感情には、必ず反対の側面があり、両面の間にも、無限の現象や感情があります。
②ひとを裁かない
ものごとの両面を見るようになると、②ひとを裁く必要がなくなります。
白黒、はっきりさせない。
善悪で判断しない。
愛情をもって、ひとの長所をみる。
…というようなことです。
感覚から思考へ
この感覚が、しっかりと心に染みわたったとき、私たちの思考も同じように動き始めます。
表面的には恭しく振る舞いながら、内面では反感を抱いているとしましょう。
このとき、「恭しくしなければ!」という思考と、「バカバカしい!」という心が反発しあっています。
自分の中で、二人の自分が喧嘩している状態です。
葛藤
思考と感情の喧嘩。
葛藤と言い換えてもいいでしょう。
葛藤があると、魂は傷つきます。
魂の傷を放置すると、霊感は磨かれないのです。
心と思考が近づいたとき、はじめて魂の力が広がりはじめます。
軽蔑や批判の感情に関連した思考を、ストップする習慣を身につけなくてはなりません。
自分の意識の内側で、「世界を、他人を、自分自身を軽蔑していないだろうか?」と問いかけてみてください。
もし軽蔑や批判を見つけたら、すぐに思考を使い、尊敬や感動や喜びの感情を呼び起こします。
これを繰り返すと、次のステップにあがる準備が整っていきます。
私たちの中には、気づいていない恭順の感情が、すでに存在しています。
眠れる「恭順感情」を起こす
今は眠っている恭順の感情を、目覚めさせなくてはなりません。
霊的に目覚める準備として、自分の中にある軽蔑の感情に気づくことを意識します。
気づくたびに、恭順の感情に呼びかけます。
毛嫌いしていた人の、尊敬すべき点を発見することは、世界の一部しか見ていなかった
自分に気づくことです。
この気づきを体験することが、霊感磨きの大切なステップなのです。
ネガティブ感情の取り扱い
①ものごとの両面をみること
②ひとを裁かないこと
を普段からを心がけてくださいね、という話をしましたが。
感情は自然に湧き上がってくるので、消すことはできません。
どんな感情も理由があって起きるので、感情そのものを否定しなくていいんですよ。
ただし、否定したり裁いたり、あるいは批判するような感情を、野放しないことです。
「あ、今、こんな気持ちになってる」と気づくのが大切です。
ただ、気づくだけで、少しだけ霊感は磨かれます。
さらに「この感情は、恭順の反対だね」と、自分に一声かけると、また少し磨きがかかります。
ついでに「世界は美しい!」とか、「地球ありがとう!」とか「みんな大好き!」とか、何か素敵な言葉を意識します。
すると、霊感は、もっと磨かれます。
さっきまで見ていたのは、あなたの周りにある世界の、ほんの一部分だったということに気づきはじめるでしょう。
今まで見えなかったものが、そこに現れるのです。
あなたの目の前には、何が現れるでしょうか?
たとえば、枯れた花の、静かな美しさ。
たとえば、近ごろ忘れていた、心からの笑顔。
たとえば、いつも横柄な態度をとる人の、隠された繊細さや傷ついた心。
何かが現れた、その瞬間から、あなたが出会う人の姿も変わってきます。
すぐに見えるわけではありませんが、これが「オーラ」と呼ばれるものをが見る準備なのです。
次回は、「オーラ」についてお伝えしますね。
大自然のエネルギーに満ちた音
新しい命、受け入れる心を感じる力
本当の自分に気づくための信号